調査レポート

【アフィリエイト広告版】伸びる動画広告は”最初のひと言”で決まる|再生数上位400本を分析

結論サマリー:アド.comの広告データベースで、TikTok・Instagram・Facebook・YouTubeのアフィリエイト系動画広告を、各媒体の再生数上位100本ずつ・計400本集めて「最初のひと言(冒頭フック)」を分析しました。

  • 最初のひと言は「ストーリー型」。寸劇・体験談・対談で始まるストーリー型が40%で、4媒体全てで1位。一見広告に見えない「UGC風動画」のような入り方が再生数上位を独占している
  • 冒頭でブランド名を名乗る広告は17%のみ。再生数上位では、冒頭に商品・ブランドを出さない構成が多数派


※ブランドの認知を目的とした広告は、別記事「【ブランディング広告版】伸びる動画広告は”最初のひと言”で決まる」で分析しています。

調査主体アド.com(広告リサーチ・AIツール)
データソースアド.com 広告データベース(動画音声の文字起こしデータを含む)
対象媒体TikTok、Instagram、Facebook、YouTube
対象期間90日間(2026年5月1日〜7月29日)
対象アド.comのアフィリエイト区分で「リード(資料請求・無料相談・予約・査定など)」または「EC(購入・定期購入・お試し購入など)」に判定された動画広告。対象媒体の再生数上位100本×4媒体=400本(内訳:リード247本、EC153本)
分析方法冒頭の音声(概ね最初の2〜3秒)を9類型に分類。音声テキストが取得できた341本(85.3%)を分類対象とし、複数要素を含む場合は最初に発せられた要素で判定
注意事項再生数はアド.comの観測ベースの数値。個別の商材名・企業名は記載していません
順位冒頭フックの型構成比
1ストーリー型(寸劇・体験談・対談)40.2%「今日21時までに50万円必要なんですけど」
2ブランド名言い切り型17.3%「〇〇からお詫びとお知らせ」
3衝撃・意外性型12.0%「10年以上今の家に住んでる人って、実はめっちゃラッキーですよ」
4質問型9.1%「〇〇って、お試しできますか?」
5悩み直撃型8.2%「なんとなくお仕事で迷ってる、そこのあなた」
6呼びかけ・命令型6.2%「〇〇な方をあと5名探しています」
7数字・実績型4.7%「累計3億袋突破した完全栄養パン」
8あるある共感型2.1%「〜なこと、ありますよね」
9音楽・BGMのみ型0.3%音楽・BGMのみで音声なし

再生数上位のアフィリエイト系動画広告は、最初の2秒を「広告っぽくしない」ことに全力を注いでいます。ストーリー型・衝撃型・質問型・悩み型・呼びかけ型・数字型——つまり「視聴者自身の話」または「思わず聞いてしまう話」で始まる広告が合計8割。冒頭から商品・ブランド名を出す広告はわずか17%でした。

ストーリー型(40.2%)を細かく見ると、3つの作り方に分かれます。

  • 寸劇型:「佐藤の結婚式、出る?」(銀行系ローン)、「今日21時までに50万円必要なんですけど」(カードローン)、「ダイエット中だから、水で」(医療痩身)——家族・店員・友人の会話劇から入り、途中でサービス名が登場するパターン。
  • 体験談型:「私、1ヶ月前まで73キロだったんです」(プロテイン)、「妻に『太った?』と言われて飲んでみた」(ダイエットコーヒー)——利用者目線のUGC風動画。EC系の案件で特に多い
  • コンテンツ擬態型:「優勝は、〇〇です!」(カードローン)、「僕は人に相談したことは、人生で一度もない」(カードローン)、「今、何してましたか?」(オリパ)——ドキュメンタリー風や街頭インタビュー風など、そもそも広告に見えない動画。TikTokではこのコンテンツ擬態型が上位に多い。
媒体最多の型2位リード/EC比
TikTokストーリー 50%ブランド名言い切り 15%リード93% / EC7%
Instagramストーリー 39%ブランド名言い切り 24%リード52% / EC48%
Facebookストーリー 38%ブランド名言い切り 22%リード62% / EC38%
YouTubeストーリー 34%衝撃・意外性 23%リード40% / EC60%

再生数上位の分類対象341本で実際に使われていた冒頭音声をもとに、頻出5型それぞれのテンプレートを3つずつ用意しました。自社の商材・ターゲットの悩みを当てはめて1本ずつ試すのがおすすめです。どの型から試すか迷ったら、最多のストーリー型(寸劇か体験談)から始めてください。

テンプレート3選向いている商材
ストーリー(寸劇)① 「え、私でも使えるの!?」「そう、誰でも○○なんだって」
②  「あのー、急ぎで現金が必要なんですけど……」「それなら、○○だけで今日中にできますよ」
③ 「〇〇の結婚式、出る?」「出るけど……ご祝儀、今月きついな」
カードローン・保険
ストーリー(体験談)① 「〇〇し続けて3ヶ月、正直こうなりました」
② 「私、1ヶ月前まで〇〇だったんです」
③ 「家族に『〇〇?』と言われて、試してみた」
美容・健康食品
衝撃・意外性① 「実は〇〇な人って、めっちゃラッキーですよ」
② 「〇〇の原因、実は△△じゃないんです」
③ 「あの〇〇が、赤字覚悟しました」
査定・診断系
悩み直撃① 「〇〇で迷ってる、そこのあなた」
② 「〇〇な人、それ△△のせいじゃないから」
③ 「正直、〇〇がきつい。そんな方へ」
転職・スクール・クリニック
呼びかけ(募集)① 「〇〇な方を、あと5名探しています」
② 「〇〇円で△△を体験してくださる方を募集しています」
③ 「〇〇、無料で受けていただけませんか?」
モニター・体験型のリード獲得

※体験談型・ビフォーアフター訴求は、商材によって薬機法・景品表示法(打消し表示・体験談の適正表示)の規制対象となります。健康食品・美容・医療系の商材でご利用の際は、必ず各法令および媒体の広告審査基準をご確認ください。

再生数上位400本が示すのは、「広告っぽく見せない」という共通則でした。冒頭に商品・ブランド名を出す広告はわずか17%にとどまり、「UGC風動画」のような入り方が約8割を占めています。動画広告の冒頭2秒を作る際は、「どうしたら広告臭を消せるか」を今一度考えて作成するのをおすすめします。

アド.comでは、媒体・カテゴリ・期間を指定して競合の動画広告と音声文字起こしを検索できます。各商材ジャンルの当たっている「最初のひと言(冒頭フック)」を確認したい方は、ぜひアド.comをお試しください。

Q1. この調査のデータはどこから取得していますか?

A. 広告分析ツール「アド.com」が独自に収集している広告データベースから、TikTok・Instagram・Facebook・YouTubeのアフィリエイト系動画広告(リード・EC系)を対象媒体の再生数上位100本ずつ・計400本抽出し、音声文字起こしデータが取得できた341本(85.3%)の冒頭音声を9類型に分類しました。

Q2. アフィリエイト系動画広告で最も多い冒頭フックは何ですか?

A. 寸劇・体験談・対談などで始まる「ストーリー型」が40.2%で最多です。TikTok・Instagram・Facebook・YouTubeの4媒体すべてで1位でした。

Q3. リードとECでは傾向が違いますか?

A. 再生数上位400本の内訳はリード獲得247本・EC153本で、媒体差が顕著です。TikTokの上位は93%がリード獲得(金融・脱毛が中心)、YouTubeの上位は60%がECでした。

Q4. 競合のアフィリエイト広告のクリエイティブを調べる方法はありますか?

A. アド.comのように広告をアフィリエイト種別(リード系・EC系・非アフィリエイト系)で絞り込め、動画の音声文字起こしまで確認できる広告分析ツールを使うと、競合他社の勝ちパターンを効率的に分析できます。

本調査結果は「アド.com調べ」とクレジットを明記のうえ、自由に引用いただけます。引用の際は本記事へのリンクをお願いします。

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アド・マーケティングラボ編集部
アド・マーケティングラボ編集部 広告リサーチ・AIツール「アド.com」を運営するマーケティングチームの編集部。Instagram・TikTok・YouTubeなど主要10媒体の広告データを日々分析し、独自調査レポートと広告運用の実践情報を発信しています。記事は自社収集の一次データに基づき、観測事実と推察を区別して執筆しています。