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「BeReal」を初心者向けに解説!2024年7月から広告事業も開始

今、Z世代を中心に大流行している、新世代のSNS「BeReal(読み方:ビリール/ビーリアル)」。若年層の行動を理解するのに欠かせない存在になりつつあり、2024年7月から広告事業を開始する背景もあることから、マーケティングツールとしても重要視する企業が増えてきました。
そこで今回は、BeRealの特徴や効率的な活用方法をまとめてみました。

BeRealとは?

BeRealとは、2020年にフランスでリリースされたソーシャルメディア・アプリです。

大きな特徴として、1日1回、ランダムに選ばれた時間に2分間の投稿枠が解放され、時間内に撮影することにより友達の投稿も閲覧できるという点があげられます。

またBeRealといえば、内カメラと外カメラを同時に撮影し、よりリアルな自分を表現した投稿が可能であり、“今、この瞬間のリアルな自分”を共有できるという新鮮さが、若い世代の間で人気を博しています。

BeRealってどうやって登録するの?

BeRealのアプリをインストールしましょう。

BeRealを利用するには、以下の手順に沿った初期登録が必要になります。


1.名前の登録

2.誕生日の登録

3.電話番号による認証

4.アプリ内ユーザー名の設定

5.連絡先へのアクセスの許可

6.最初の投稿画面へ

7.公開範囲の設定

8.投稿がシェアされ、他の人の投稿が閲覧できるようになる


ちなみに、BeReal内のユーザー名は自由に設定できますが、Z世代のユーザーは友達が自分のBeRealアカウントを探しやすいように、Instagramと同じユーザー名を設定する人も多いみたいです。

>App Storeの「BeReal」のインストールはこちら
>Google Playの「BeReal」のインストールはこちら

BeRealと他のSNSの違い

BeRealはInstagram、Pinterest、Snapchatなどと同じ写真投稿型のSNSになります。

ただ、他のSNSとは使い方に違いがあるので、Instagramと比較して表にまとめてみました。

アプリ名BeRealInstagram
投稿できる写真の数1日あたり最大3枚最大140文字
※有料版に加入で上限アップ
投稿できる写真アプリ内カメラでリアルタイムで撮影した写真や動画のみ投稿可カメラロールにある写真や動画すべてが投稿対象
動画時間動画は投稿できない
(BTSモードで動画撮影可能)
フィード投稿:最大60秒
ストーリーズ投稿:最大60秒
リール投稿:最大90秒
楽曲の使用OKOK
ハッシュタグ
下書き機能
DM
検索ユーザー検索のみユーザー名、投稿内容、ハッシュタグなどの検索
複数アカウントでのログイン電話番号1つにつき1アカウントログイン可複数アカウントでログイン可

表を見ると分かるように、BeRealは投稿への制限がかなり多いことが分かります。

自分の好きなタイミングに好きな写真を選んで投稿できる従来のSNSとは違い、BeRealは投稿できる写真だけでなく、投稿する時間にまで制限があります。

BeRealは1日1回、ランダムで選ばれた時間に「BeRealの時間です」という通知が届き、ユーザーはその通知を受け取ってから2分以内にアプリのカメラを起動し撮影することで、友達の投稿を閲覧できるようになる仕組みです。

では、通知を逃してしまったら投稿できないのか。実は、通知を逃してしまってもBeRealの投稿は可能です。

通知に間に合って撮影できたユーザーは、通知時に撮影した投稿を含めて1日3枚のBeRealを撮影できるベネフィットがあります。しかし、通知に間に合わなくても1日1枚好きなタイミングでBeRealを撮影することはできます。

制限は多いですが、従来の「SNS映え」にとらわれない仕組みが、SNSでの自己表現を重要視するZ世代からの支持を得ているといえます。

BeRealのフォロワーの伸ばし方

結論、BeRealはフォロワーを伸ばすことには不向きなSNSであると言えるでしょう。

BeRealは“リアルな自分”を身内で共有し、数字や評価にとらわれない新感覚のSNSをテーマにしているので、フォロワーを増やす目的で使用しているユーザーは少数であると考えられます。

BeRealの公式コメントにも、「BeRealはTikTokやInstagramと違い、インフルエンサーを目指すアプリではありません」といった記載があります。

とはいえ、今や爆発的人気を誇るBeRealなので、フォロワー数を伸ばせば自身の認知度拡大を目指すことも可能です。ここからは、BeRealでのフォロワーの伸ばし方についていくつかご紹介します。

・公開範囲を【グローバル】に設定する

BeRealもX(旧Twitter)やInstagramと同様、自分の投稿の公開範囲を設定することができます。相互でつながったフォロワーだけでなく、世界中の人に自分の投稿を共有したいときは、公開範囲を【グローバル】にすることで可能になります。

・他のSNSを活用してBeRealアカウントを周知する

BeRealには、他のSNSと同様にシェア機能があります。よく見かけるのは、BeRealの投稿をInstagramにシェアすることです。シェアされたBeRealの投稿写真には自動的に自分のBeRealアカウントが載るため、Instagram上のBeRealユーザーがそのアカウント名を検索することにより、フォロワー獲得につながります。

・RealPeopleまたはRealBrandのアカウント申請をおこなう

BeRealでは、選ばれた著名人や有名ブランドの公式BeRealアカウントを通して、彼らのありのままの日常を見ることができます。それが、RealPeople/RealBrandです。

日本の著名人では、プロボクサーの那須川天心さんや、読売ジャイアンツの山瀬慎之助さん、海外の著名人では、プロサッカー選手のジョアン・フェリックスさんや、世界的セレブで名高いジェニファー・ロペスさんもBeRealアカウントを所持しています。

RealPeopleの公式アカウントを持つには、BeRealの運営会社への申請が必要となります。

BeRealのアカウントを所持しているユーザーであれば誰でも申請は可能ですが、公式サイトに「RealPeopleアカウントは著名人向けであり、RealBrandアカウントは著名なブランドや団体向け」という記載があることから、高い人気や実績がないと公式アカウントを開設することは難しいと予想されます。

BeRealのその他の機能やマメ知識

・独自のリアクション機能「RealMoji」

BeRealでは、RealMoji(読み方:リアルモジ)という独自の機能を用いて、他者のBeRealに反応することが可能です。

RealMojiは、スタンプごとに写真を撮影し、自分でカスタムすることができます。

自分のBeRealへの反応は、このRealMoji以外で可視化されることはありません。コンセプト通り、数字や評価を気にさせない仕様になっているので、SNS疲れを感じている人でも気軽に楽しむことができるのではないでしょうか。

・投稿する写真を撮りなおすと、フォロワーにバレてしまう!

BeRealは“リアルな瞬間”を投稿するSNSです。時差投稿ができない仕様に加え、一度撮影した写真が気に入らず再撮影したときには、「〇回の再撮影」というようにユーザーに表示されてしまうので、少し気まずく感じる人もいるかもしれません。

・プライバシーの保護には要注意

BeRealでは位置情報の設定が可能です。位置情報をオンにすると投稿に現在地が表示されるので、必然的にリアルタイムの居場所がユーザーにも共有されることになります。トラブル防止の観点からも、位置情報の設定は慎重におこなうことがオススメです。

【2024年7月から】BeRealが広告事業を開始

2020年にリリースして以降広告を出していなかった「BeReal」ですが、ついに2024年7月から広告事業を開始する予定です。
ユーザー層は若年層が中心なので、若年層向けの商品やサービスを展開している事業者にとっては要注目になりますね。

アクティブユーザー数も年々増加しており、マーケティングツールとして「BeReal」の成長が益々進むことが予想されます。事業者側は、広告配信を上手く活用できれば飛躍的な売上高アップに繋がる可能性もあるでしょう。

まとめ

新世代のSNSとして注目を集めている「BeReal」。SNS映えを気にせず、等身大の自分の表現の場として人気を集める反面、リアルタイムの自分が共有されてしまうことへのプレッシャーを感じる声も少なくないようです。

しかし他の写真投稿型SNSと比べると身内間で楽しむ要素が多いアプリなので、工夫しだいで気軽に楽しむことができます。

今後のアップデートでさらなる機能の追加も期待されるBeReal。

SNSの数字や評価に追われることに疲れてしまった人は、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。